多嚢胞性卵巣症候群って病気を知っていますか?自然妊娠は望める?

女性特有の病気は様々な病気があります。今回は多嚢胞性卵巣症候群という病気について、ご紹介。多嚢胞性卵巣症候群はどんな病気なのでしょうか?多嚢胞性卵巣症候群の症状のひとつに妊娠しにくいとあるのですが、自然妊娠は望めないのでしょうか?ご紹介していきます!

多嚢胞性卵巣症候群ってどんな病気?

多嚢胞性卵巣症候群という名前を聞いた事がある人は、少ないかもしれません。

多嚢胞性卵巣症候群という病気は、どんな病気なのでしょうか??

多嚢胞性卵巣症候群とは、卵胞は卵巣の中にたくさんできますが、発育が遅く、ある程度の大きさにはなっても排卵されにくく、卵巣内に多数の卵胞がたまった疾患です。

月経異常や無排卵月経など、妊娠しにくい原因となります。毎月起こるはずの排卵が何らかの原因でうまく行われない状態を総称して排卵障害と呼びますが、多嚢胞性卵巣症候群はその中でも特に患者数が多く、20代~40代の女性に多い疾患です。

多嚢胞性卵巣症候群は生殖年齢の女性の約6~8%にみられます。長い名前なので英語の Polycystic ovary syndrome を略してPCOやPCOSなどと呼ばれています。

多嚢胞性卵巣症候群の症状は?

主な自覚症状として以下のものが挙げられます。

1.排卵が起こりにくいことによる月経不順・無月経・無排卵月経

2.卵胞に含まれる男性ホルモンが血中で増加することによる多毛、にきび、低音声などの男性的特徴

3.肥満

4.黄体ホルモンの分泌異常による月経過多・不正出血

5.排卵障害により妊娠しづらい

多嚢胞性卵巣症候群は、典型的な症状を示す場合とそうでない場合があります。 また、進行性の病気と考えられていますが、自然に治ってしまうこともあるようです。

海外では、血中の男性ホルモン値上昇と特徴的な身体所見(肥満、多毛など)を呈することが多いのですが、わが国ではむしろやせ型の患者様が多く、一般的に言われているような肥満・多毛などを呈するの多発性卵巣症候群の方は全体の約20%です。

日本と海外では症状の特徴が違うのですね。

多嚢胞性卵巣症候群の原因って?

多嚢胞性卵巣症候群の原因ははっきりとは分かっていませんが、内分泌異常と糖代謝の異常だとする説が有力です。

内分泌異常

脳下垂体からの指令により卵胞の発育を促進するLH(黄体化ホルモン)とFSH(卵胞刺激ホルモン)というホルモンが分泌されますが、LHの分泌が増えてFSHとの分泌バランスが乱れ卵胞がうまく発育できなくなることで、排卵が起きにくくなると考えられています。

糖代謝異常

すい臓から分泌されるインスリンの量が増加することで男性ホルモンの量が増加し、月経不順などの症状を引き起こすと考えられています。

多嚢胞性症候群と妊娠について

何度か妊娠しづらいということをご紹介してきましたが、多嚢胞性卵巣症候群と妊娠の関係性をまとめてみました!

多嚢胞性卵巣症候群は排卵障害ですので、この疾患を持つ人はどうしても妊娠はしにくい傾向にあります。ただ、自然妊娠が不可能なわけではありません。

多嚢胞性卵巣症候群でも、軽度の場合はきちんと排卵できるケースがあり、どの程度の頻度で排卵できるか、これが自然妊娠をする上で重要になってきますね。

多嚢胞性卵巣症候群によってはっきりと不妊の症状を示すのは7 ~8割と言われています。つまり、2~3割の程度人は妊娠はしにくいものの、特に治療をしなくても妊娠が可能なんです。

実際、多嚢胞性卵巣症候群とは気が付かずに妊娠している人もかなりの数います。

また、多嚢胞性卵巣症候群は加齢とともに症状が重くなることが多く、徐々に正常な排卵がしにくくなると言われています。そのため、同じ多嚢胞性卵巣症候群の症状を持つ患者でも、30代よりも20代の方が自然妊娠の可能性が高くなります。

やはりここでも妊娠のしやすさは若い方がいいのですね。

年令が若く、多嚢胞性卵巣症候群の症状の軽度な方は、特に治療が必要ない場合が多いようです。

基礎体温を計って、生理や排卵のリズムを確認してみましょう!

多嚢胞性卵巣症候群でも妊娠したい!どんな方法がいい?妊娠を希望する人の為の治療って?

多嚢胞性症候群と診断された方の中でも、妊娠を希望する人はたくさんいらっしゃると思います。

妊娠をするにはどうすればいいのでしょうか?

ご紹介したとおり、多嚢胞性卵巣症候群の症状は原因がひとつではないため、多嚢胞性卵巣症候群の不妊治療法や改善方法は、自分の状況にあったものを選択していくようにします。

様々な妊娠に向けての対策方法をご紹介していきます!

ライフスタイルの改善

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の症状の改善を目指すうえで全ての人に共通するのがライフスタイルの改善です。

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の症状と向き合うには、日常生活から改善する努力も必要になってきます。健康的な食生活やサプリメントで不足しがちな栄養素を補い、身体の調子を整えるとともに妊娠しやすい身体作りもしていきましょう。

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の場合は、一般の人よりも排卵できるチャンスが少ないです。少ないチャンスの中で妊娠にたどり着くためには、お医者さんに任せきりにするのではなく、自分で出来る努力も取り入れて、少しでも妊娠しやすくする事が大切です。

葉酸を積極的に摂ろう!葉酸は妊娠したいと思う方にはとても大切な栄養のひとつです。

葉酸が不足していると子宮内膜が薄い状態で受精卵が着床せず妊娠しにくいのです。葉酸は通常の食事でもとることは出来ますが、成人女性が一日に必要な葉酸は240μg、妊娠を希望される方の場合、一日に必要な葉酸は倍の400~480μgです。

簡単にそして効率よく摂取できるのは、葉酸のサプリメントです!

是非続けてみてくださいね!

栄養価の高い旬野菜を積極的に摂ろう!やはり人間の健康の源は食事です。しっかりと栄養価の高い食事を日頃から取り入れる習慣をつくるのは、妊娠しやすい身体作りにも役立ってくれます。栄養価の高い食生活をおくるには、季節に合わせた旬の食材を使用することがポイントです。

妊娠しやすいサプリはこちらも参考になりますよ!

投薬療法

排卵障害ともいわれる多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の不妊治療では卵胞を育ちやすくし、排卵を促すための排卵誘発剤などの投薬療法がとられることが多いです。

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の不妊治療では、排卵誘発剤によって得られた貴重な排卵の機会を大切にするため、自然妊娠を目指すタイミング法のほかにも、人工授精による不妊治療で妊娠を目指すケースもあります。投薬療法や人工授精などの不妊治療でも妊娠しない場合、体外受精による不妊治療へステップアップすることを多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の不妊治療では検討していきます

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の場合、不妊治療のなかで排卵誘発剤を飲み続けると身体が慣れてきてしまい、薬が効かなくなってくることもあります。そのため不妊治療で薬を飲み始めたら、出来るだけ早いタイミングで妊娠することを目指していきます。タイミング法による自然妊娠だけではなく、状況によっては早期で人工授精による不妊治療や体外受精による不妊治療へステップアップしていく場合も多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の不妊治療ではあります。

漢方による体質改善

漢方薬としては、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、加味逍遙散(かみしょうようさん)、温経湯(うんけいとう)などが多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の改善が期待できるとされています。他の治療との併用療法で漢方も使用される方が多いようです

手術療法

腹腔鏡下卵巣多孔術と呼ばれるもので、卵巣表面にレーザーや電気メスを使用して複数の小さい穴をあけることで、排卵しやすくするという手術です。投薬療法でも卵胞が育ちにくいときにこの手術が、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の不妊治療としておこなわれることが多いようです。

多嚢胞性卵巣症候群と妊娠まとめ

多嚢胞性卵巣症候群は、卵巣の中に多数の卵胞が溜まった状態です。その為排卵しづらく、妊娠しにくいという症状がみられます。

しかしこのように多嚢胞性卵巣症候群でも不妊の症状を呈するのは7割ほどで、残りの3割の方は自然妊娠も可能なようです。

多嚢胞性卵巣症候群と診断されて、妊娠を希望している場合には医師と相談のうえで、治療を計画していきましょう!

また治療だけでなく、ご紹介したような体質改善も是非実施してみてくださいね!

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