介護保険の「認定調査」って何をするの?

74項目の聞き取り調査

介護保険の認定調査は、全国一律の方法によって、心身の状態や日中の生活、家族・居住環境など74項目について聞かれます。調査にかかる時間は通常1時間程度。それ以上かかることもあります。では、具体的にはどのようなことを聞かれるのです。

以下に代表的な質問事項をあげました。調査項目によっては、実際に行うように指示されます(片足立ちができるかどうかなど)。飾らず、大げさにもせず、普段通りの状態を話すようにしたいものです。

認定調査で聞かれること(抜粋)

  • 横たわったまま左右どちらかに体の向きを変えることができますか?
  • 両足で10秒程度立っていることができますか?
  • 椅子やベッドに座った状態から、自分で立ち上がることができますか?
  • 普段、浴室で身体をどのように洗っていますか?
  • 食事のときに、見守りや介助が行われていますか?
  • 歯磨きや義歯の手入れは、どのようにされていますか?
  • 生年月日から年齢か、いずれか一方を答えることができますか?
  • 外出して戻れなくなることはありますか?
  • 薬の内服には、見守りや支援が行われていますか?
  • 所持金の支出入の把握、管理、金額の計算等は自分でされていますか?

認定調査で気をつけるポイント

介護保険の認定調査では、子として気をつけたいポイントがあります。きちんと認定されなければ、本来受けられたはずのサービスが利用できない事態になる場合があるからです。分かりやすい例を挙げると、本来なら「要介護3」と認定されるべき親が「要介護2」となると、特別養護老人ホームに申し込むこともできません。そこで……。

ポイント1:認定調査に家族が付き添う

親世代は、遠慮深かったり、プライドが高かったりする人が珍しくないため、何でもかんでも「できます」「問題ないです」と答える傾向があります。認知症があっても、初めて会う調査員の前ではしゃきっと振る舞うケースが往々にして見られます。調査の日は、仕事を休んででも付き添うことをおすすめします。都合がつかない場合は、調査日を変更してもらうといいでしょう。

ポイント2:困っていることを事前にメモ

質問項目が多いため、急にあれこれ聞かれて戸惑うこともあります。親の日常の様子、どのような介助を必要としているか、生活で困っていることは何か、など事前に考えてメモしておくことをおすすめします。メモがあれば、焦らず冷静に対応することができます。

要介護区分別 身体の状態(目安)

要支援1

日常生活の能力は基本的にあるが、要介護状態とならないように一部支援が必要

要支援2

立ち上がりや歩行が不安定。排せつ、入浴などで一部介助が必要だが、身体の状態の維持または改善の可能性がある

要介護1

立ち上がりや歩行が不安定。排せつ、入浴などで一部介助が必要

要介護2

起き上がりが自力では困難。排せつ、入浴などで一部または全介助が必要

要介護3

起き上がり、寝返りが自分ではできない。排せつ、入浴、衣服の着脱などで全介助が必要

要介護4

日常生活能力の低下が見られ、排せつ、入浴、衣服の着脱など多くの行為で全介助が必要

要介護5

介護なしには日常生活を営むことがほぼ不可能な状態。意思伝達も困難

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