訪問診療・訪問介護:医師や看護師に家へ来てもらうには?

「訪問診療」と「往診」の違い

病状がある程度は安定していて医療処置がほとんど必要なくても、通院できないために入院を余儀なくされている高齢者は珍しくありません。親が自宅で療養したいと希望した場合、家族に受け入れる体制があれば医師や看護師に訪問してもらうことで在宅が可能となることもあります。病状が不安定な場合や、がんの終末期などでも、住み慣れた家での治療を選べるケースがでてくるでしょう。

昔は「往診」というスタイルがありました。現在も、医師による「往診」は存在します。一方、「訪問診療」というスタイルもあります。どちらも医師が家庭を訪問するのですが、内容には違いがあります。「往診」は急変時その他、患者本人や家族の要望で不定期に診に来てもらうもの、「訪問診療」は定期的に(例えば1周間に1回あるいは2週間に1回など)行うものです。

「医療保険」「介護保険」を利用できる

在宅で医療にかかる場合、その訪問診療の費用は大きく6種類に分けられます。

  1. 定期的に訪問した場合の診療費(訪問診療)
  2. 患者からの求めに応じて訪問した場合の診療費(往診)
  3. 看護師が訪問した場合の費用(訪問看護)
  4. 薬代や検査にかかる費用、その他特別な医療にかかる費用
  5. 包帯・ガーゼなどの材料費や、訪問にかかる交通費
  6. 介護保険サービスの費用

1〜4に関しては、医療保険による支払いが可能なため、いくら医療サービスを受けても、定められた上限額以上は支払う必要がありません。

5〜6についてはそれぞれ必要に応じて支払うこととなります。生活保護を受けている人は原則1〜6の全てが無料です。なお、3の訪問看護は、基本的に、「医療保険」と「介護保険」のどちらかを利用することになります。

利用を検討する際は、介護との連携が欠かせないので担当のケアマネージャーに相談しましょう。

訪問看護でできること

  • 療養上のケア(身体の清拭、洗髪、入浴、食事、排せつの介助・指導)
  • かかりつけ医の指示に基づいた医療処置
  • 病気や障害の状態、体温・血圧などのチェック
  • 床ずれの予防や処置
  • 酸素機器や人工呼吸器などの管理
  • 在宅でのリハビリテーション(機能訓練)
  • 認知症のケア
  • 介護予防(食事や運動のアドバイス)
  • ターミナルケア(住宅の終末期医療)
  • 家族等への介護支援・相談対応

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする